心豊かな毎日をサポート
株式会社RAVI LUKE 代表取締役
堀田 明美氏
ふとした出会いから社会福祉の道へ。
利用者自身が「自分本来の力を引き出す」ことを目指し、
独自のアプローチでさまざまなケアを行っています。
犬と過ごす施設で日常生活をサポート
「株式会社RAVI LUKE」は、2019年11月に開設した「保護犬と暮らす障がい者グループホーム『’ohana(オハナ)』」と、2021年に開設した児童発達支援・放課後等デイサービス「Imua(イムア)」の2つの施設を運営しています。「’ohana」は男性棟と女性棟があり、それぞれの生活を支援しています。「Imua」は発達障がいを持つこどもたちが利用する放課後等デイサービスを行っています。
両方の施設に共通する特徴は、「犬」がいること。私自身が日々犬に癒されているので、施設にも犬のパワーを活かしたいと思いました。ドッグセラピー効果もあり、「’ohana」「Imua」ともに利用者様はもちろんのこと、従業員にも喜ばれています。犬もなくてはならない大切なスタッフなのです。
入院をきっかけに起業に目覚める
看護師として長年勤めてきた私が、起業を決意したのは、約8年前に思わぬ長期入院をし、初めて生死を深く考え、退院後にヨガを始めたことに端を発します。「心と体を整える中で、自分本来の力を引き出す」というヨガの精神を実感し、自ら快復する中で、「何かやってみたい」と前向きな気持ちが目覚めました。最初は業界を問わずにアプローチしていたのですが、医療に携わっていたこともあり、障がい福祉サービスのグループホームに関心を持つようになりました。
看護師の仕事を続けながら開業への準備を進め、息子が大学を卒業したタイミングで会社を設立。約5年の準備期間には経営セミナーや勉強会に出向き、大阪信用保証協会主催の創業スクールにも参加しました。
一筋縄ではいかない奮闘の日々
いざ開業に向けて動き出すと、思い通りにならず、苦労の連続でした。一番困り果てたのが物件探しです。希望のエリアは契約が厳しく、不動産会社リストの掲載先へ片っ端から電話をかけ、最後の一件で協力してくれる会社に出会いました。やっと物件が決まったものの、グループホーム開設の認可を得るのに、行政書士に依頼せず全部私が行ったため、またひと苦労です。経営的に採算ベースにのせるため、男性棟と女性棟の2棟でのスタートを考えていましたが、関係者の方には「同時期に2棟は無謀」と言われました。しかしながら厳しい状況の中、いろんなハードルを乗り越えて、2019年の11月に2棟開設を実現させました。現在は男性棟、女性棟ともにほぼ空きがない状態で、犬と暮らすグループホームとして地域にもなじんでいます。
こどもが楽しく通える療育施設を開設
「’ohana」で入所者様の自立支援に携わる中で、成人になる前からサポートする大切さを痛感して、2021年8月に、発達障がいを持つこどもたちを対象に、児童発達支援・放課後等デイサービス「Imua」を開設しました。こどもたちにとって、学校と家庭の間にある「第3の居場所」をつくること、それが「Imua」の役割です。
ここでは療育のプロを管理者に置き、スタッフは保育士や教職免許を取得していたり、パーソナルトレーナーの資格保持者など、専門性の高いメンバーを中心に配置しています。こどもたちの身体能力や知育を高める専門的なプログラムに、遊びの要素を取り入れた療育を実施しています。
そしてこどもたちだけでなく、学校と連携をとりながらも私たちならではのアプローチで保護者の方々に寄り添っていきたいですね。放課後のこどもたちの姿を知るからこそ、役立つアドバイスができるのではないでしょうか。
コミュニティ誌などに「Imua」の情報を掲載すると大きな反響があります。保護者の方が切実にこのような施設の存在を求めていらっしゃることをひしひしと感じています。
「心と体を整える」が永遠のコンセプト
2つの施設運営の根底にあるのは、利用者に「心と体を整えることで本来の力を引き出してほしい」という思いです。身体機能を高めることで能力が上がったり、頑張る意欲がわいてくるということを現場で感じることがあります。私たちが目指すのは「心と体を整える」というサポート。これからもそのコンセプトを見失わず運営していきたいと思っています。
児童発達支援・放課後等デイサービス事業
創業年月: 2019年5月
創業までの準備期間: 5年
所在地: 大阪府枚方市岡本町7-1
URL: https://www.imua-afterschool.com/
Instagram: @imua2021
LINE: https://line.me/R/ti/p/%40046gqlvw